昨年暮れから始まった民家再生の工事が上棟式を向かえた。
新築と違い、建物そのものが大きくて・古材には狂いがあり・その上難しい技術が必要とあって
工事には思った以上に時間と手間とお金がかかる。
それでも年季の入った職人衆がこつこつやってくれたお陰でようやく上棟となった。
立春は過ぎたとはいえ寒い!。
古式に則り祭壇を設え、神様をお呼びして
事の次第を報告して怪我もなく立派に出来上がるようにお願いする。
最後に棟木を閉め固めるという槌打ちの儀式では、素建ての小屋組みに槌の音が鳴り響く。
なんともいえぬ瞬間だ。
式が終わった後、御施主さんはご馳走とご祝儀を用意してくれた。
大工さんだけでなく基礎屋さんと設計者にまで・・
とにかく御施主さんに喜んでもらえるようにと改めて覚悟の時であった。
川上