信州大学で建築の設計製図の授業をお手伝いして11年、昨日が最後の授業になった。
この日は必修課題・民家再生の発表と採点。
評価の基準は、提案内容と努力度それにプレゼン力である。
人前で明快に話すことはなかなか難しいが、越えなくてはいけないハードルである。
事前にその大切さを伝えておいた。
立場上、優劣をつけなくてはいけないのだがほぼ皆上手く発表した。
これまで学生にはその都度与えられた課題に精一杯立ち向かえとは言ったが、
果たしてどのくらい伝わったか不安である。
ましてや自分の学生時代を棚に上げての指導では。
教えることは教わることだとつくづく思う。
お陰でたくさんのことを教わった。
今はこんな機会を与えてもらって感謝である。
そして設計というきつくて楽しい仕事をする後輩が育つことを願わずにいられない。
川上